石見神楽は島根県西部石見地方に伝わる伝統芸能であり、豪華絢爛な衣装や勇壮な舞、小気味良い囃子を特徴とし、石見地方では秋祭りや各種イベントなど年間を通して上演される石見地方特有の神楽である。 起源については諸説あるが、室町時代には既に演じられており、江津市桜江町一帯に伝わり1979年に国の需要無形民俗文化財に指定された大元神楽がその起源と言われている。古くは神職によって奉納される神事であったが、明治時代になると、神職演舞禁止令が発せられ、神楽は神職から土地の人々に受け継がれることとなる。神職の手を離れた事により次第に舞いは簡略化、改変され、俗的なものとなり乱れていったが、後に事態を危惧した国学者らの手により、明治・昭和と2度の神楽台本の改訂が行われ、乱れた神楽は気品を取り戻し、現代に伝えられる石見神楽の形となる。その後1970年に大阪で開かれた日本万国博覧会での「大蛇」の上演を機に広く国内外に知られることとなった。 石見神楽は大別すると、石見神楽の原型と言われる六調子神楽と石見人の気質に合わせ変化したテンポの早い八調子神楽に分けることができるが、その表現は地域によって微妙に異なり、またその変化は石見神楽の伝播の経路と地理的に重なり、各土地毎の神楽の違いを楽しむことができる。 上演される演目については神事的な儀式舞をはじめ、古事記や日本書紀などの神話を題材とした演目を中心に、各地に伝わる民話や伝説を題材とした各団体のオリジナル演目を加えると50を優に超える。また、その中でも演目「岩戸」として伝えられている、天照大御神の天の岩戸隠れで「あめのうずめのみこと」が舞ったのが神楽の起源とされている。江津市石見神楽連絡協議会江津市石見神楽連絡協議会は、地元に古くから伝わる伝統的郷土芸能「石見神楽」の継承発展を目的として、平成7年に結成し今年で25年を迎えることができました。これも、ひとえに皆さまのあたたかいご支援のおかげと会員一同深く感謝しています。この25年、石見神楽大会の開催をはじめ後継者の育成、江津市の観光資源として県内外への石見神楽上演など、地域とのつながりを大切にしながら江津市の地域振興にも積極的に取り組んできたところです。特に今年は、日本遣産として認定される中、5月には国が進める「ロシアにおける日本年」の最後の大型行事としてウラジオストク市、ナホトカ市の2つの市で石見神楽の単独公演を行い島根県、江津市をPRすることができました。また、来年1月には東京ドームでの「ふるさと祭り東京2020」、そして東京国立博物館で開催される~日本のはじまりここにあり~をテーマにした「日本書紀成立1300年 特別展 出雲と大和」にも石見神楽の上演が予定されています。日本遺産に認定されたことを機にますます石見神楽を上演する機会が増えてくることが予想されています。当連絡協議会では、地域に根ざし、地域の人と暮らす中で育まれてきた石見神楽の歴史をこれまで以上に大切にしながら、「石見神楽は奉納神楽」の基本を忘れず、イベント神楽とのバランスをとりながら、石見神楽の継承と発展のため精進してまいります。演目下巻・DISC.1「日本武尊」 石見神楽波子社中「西の国 ことむけ終えて東に また出で立たす 皇子ぞかしこき」日本武尊は九州の豪族熊襲を平定した後、景行天皇の命を受け、東国の平定に向かう。途中、伊勢神宮を参拝し、伯母の大和姫より叢雲の剣と火打石の入った守り袋を授かる。一方、駿河の国ではやがて攻め来る日本武尊の軍勢を打ち滅ぼすため、兄ぎし・弟ぎしは賊首に教えを請い、謀を巡らす。兄弟は言葉巧みに日本武尊を大野へと誘い込み、八方より火を放つ。ところが叢雲の剣が自然と抜け出て草を薙ぎ払う間に、日本武尊は守り袋の火打石で迎え、火を付け難を逃れて兄弟を退治する。この時の剣、叢雲の剣は草なぎの剣と改められ、愛知県の熱田神宮に奉納されている。「紅葉狩」 宮乃木神楽団平安時代、京の都を追われ信州戸隠山へと流罪となった女がいた。その名を紅葉といい、戸隠の里で心穏やかな日々を過ごしていたが、都の暮らしに思い断てなかった。生まれながらに「第六天魔王」の加護を受けていた紅葉は、身に着けた妖術により村々を荒らし財をかすめ、その手は「紅葉」の名のごとく血に染まっていた。都を離れ狩りの旅に興じ、戸隠山の錦に心を奪われ道に迷っていた中納言平維茂は、現れた一軒の山家の女主に誘われるままに紅葉狩の酒宴に杯を重ねた。維茂らが酔いつぶれるころ、女たちは黒髪を振り乱し夜叉の形相を現すと、その五体を引き裂かんととびかかるが、一命危うき時、維茂が日頃より信心する八幡大菩薩が現れ、神剣を授けた。維茂らは鬼の岩屋で戸隠の鬼女と激戦の末、見事成敗するという神楽。「黒塚」 上津井神楽社中この神楽は、謡曲「安達ケ原」と「殺生石」を組合わせたもので、熊野那智山の東光坊の高僧、阿闇梨祐慶大法印が剛力と修行の旅の途中、那須野ケ原を通りかかり、白面金毛九尾の悪狐が人々に害を与えていると聞き、この場から立ち去ろうとするが、悪孤に見つかり苦しめられる。法印は、何とか逃げ去ることができたが、剛力は食べられてしまう。それを知った朝廷は弓の名人三浦介、上総介を遣わし悪孤を退治する。ところが悪孤の悪念が毒石(爆石の岩)となって、那須野ケ原に残り毒気を放って人畜に害を与えていた。このことを聞いた会津示現寺の開祖、玄翁和尚が毒石を破壊し、狐の姿に戻ったところを退治する。この毒石を割るための大槌が「げんのう」呼ばれるようになったのは、このことが由来とされている。下巻・DISC.2「大江山」 都治神楽社中一条天皇の御世、丹波の国大江山千丈ヶ岳に酒呑童子という悪鬼が多くの手下を従えてたてこもり、都に出没しては女人をさらい、財宝をかすめ、悪逆非道なる行為を繰り返しては万民を苦しめていた。天皇は、武勇の誉れ高き源頼光に酒呑菫子征伐を命じる。頼光は、渡辺綱、坂田金時等四天王の面々と山伏修験者に身を変え、ついに悪鬼を退治するという神楽。「大蛇」 有福温泉神楽団古事記、日本書紀の神話伝説を上題とした神楽。その昔、天照大御神の弟である須佐之男命の悪行により、天照大御神は天の岩戸にお隠れになる。須佐之男命は高天原を追われ、諸国を歩くことになった。須佐之男命が出雲の国斐伊川にさしかかると、嘆き悲しむ老夫婦と姫に出会う。毎年、八岐の大蛇に娘をさらわれ残った姫(稲田姫)もやがて大蛇に取られると言う。須佐之男命は大蛇退冶のため老夫婦に毒酒をつくることを命じ、やがて現れた大蛇がこの毒酒に酔ったところを退治するという神楽。 | |
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商品名 | DVD 第25回江津市石見神楽大会 下巻 |
発売元・製作 | 石見公房 |
販売代理 | 有限会社ブルーピーター |
撮影 | 2019年11月24日(日) 島根県江津市 江津市総合市民センター |
販売月 | 2019年12月 |
主催 | 江津市石見神楽連絡協議会 |
内容 | DVD2枚組/カラー/下2枚計266分/リージョンフリー/16:9/片面1層DISC.1:日本武尊・紅葉狩・黒塚 DISC.2:大江山・大蛇 |
ご注意 | この商品は、支払い方法がクレジットまたは振込みでDVD・CD・ビデオ以外の同梱がない場合、 メーカー直送となります。その際、日時指定ができませんので予めご了承下さい。 |
広告文責 | 株式会社彩華生活 03-5888-7718 |
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